バーチャルオフィスは、日本在住の外国人(外国籍の方)でも利用することができます。
ただし、
- 海外の犯罪組織に利用される可能性
- 海外送金のマネーロンダリングに利用される
- 自国へ帰国して連絡が取れなくなる
など、リスクが日本人よりも大きいことから、審査はかなり慎重に行われると予想されます。
ここでは外国人(外国籍の方)でも借りやすいバーチャルオフィスを紹介します。記事の後半では、外国人が申し込む際のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください!
外国人でも借りやすいバーチャルオフィス
多くのバーチャルオフィスは外国人でも利用できますが、前向きに審査してくれるかどうかはそれぞれ違うかと思います。
そこで今回は、
- 「外国人でもバーチャルオフィスを利用できる」と明記している
- 外国人向けの審査に必要な書類を掲載している
のいずれかを満たしているバーチャルオフィスを紹介します。
ワンストップビジネスセンター
ワンストップビジネスセンターは、「外国籍の方のお申込み、審査書類について」という具体的なQ&Aが用意されています。
要約すると
- ワンストップビジネスセンターは、外国籍の方でも契約が可能!
- 申し込みフォームで伝えてください
- 日本語が苦手なら英語対応も可能!
They can also communicate in English - 審査書類は以下のものが必須
「外国人登録証明書(有効期限内)」
「現在お住まいの住所が確認できる公共料金の請求書(3カ月以内のもの)」 - 法人の場合は登記謄本(3カ月以内発行)も提出
- 日本語通訳で代理を立てる場合は、通訳者の身分証明書も提出
ということです。
外国人登録証明書は、現在廃止されているので、「特別永住者証明書」か「在留カード」のいずれかを用意すると良いでしょう。
ワンストップビジネスセンターは全国に拠点を置く大手バーチャルオフィスなため、審査も厳しく設定していることが考えられます。ただし、印象的にはかなり前向きなので、必要な書類をしっかりそろえれば審査が通る可能性は高いでしょう。
バーチャルオフィス1(ワン)
「バーチャルオフィス1」も少しですが、外国人の利用についてQ&Aページで言及しています。以下は引用。
Q.
外国人でも利用可能ですか?
A.
日本に住所があり、長期の在留資格がある方は申込可能です。在留資格を獲得するための法人設立を目的とした利用はできません。
長期の在留資格をお持ちの方であれば申し込みが可能です。ただし、外国人向けの必要書類については書かれていません。
申し込みの時点で、
- 国籍が外国であること
- 「特別永住者証明書」「在留カード」のいずれかを提出できること
を伝えておきましょう。
GMOオフィスサポート
GMOオフィスサポートは外国人の申し込みについて触れている内容はありません。ただし、申し込みに必要な書類の中に、
- 在留カード
- 特別永住者証明書
が明記されているため、外国籍の方でも申し込みが可能です。
GMOオフィスサポートはeKYCというオンライン上で本人確認書類を提出するシステムを導入しています。そこでは顔写真を撮影するステップがあり、書類の顔と撮影した写真の顔が一致しているかもチェックされるので、
- 撮影場所
- 撮影の仕方
などには注意しましょう。
NAWABARI
- ネットショップ・EC事業
- インフルエンサー
のためにサービス設計されたバーチャルオフィスで、外国人が申し込むことも可能です。
専用のアプリで本人確認書類を提出することができて、
- 在留カード
- 特別永住者証明書
が利用できます。
また、これに加えて
「氏名」 「現住所」「3ヶ月以内」の記載があり、支払済であることが確認できる、
- 国税または地方税の領収書または納税証明書
- 社会保険料の領収書
- 公共料金の領収書(水道料金、電気料金、NTT東日本・西日本の固定電話料金など)
のいずれか1つを一緒に提出する必要があります。
氏名・住所・発行日(3カ月以内)を必ず確認してから申し込みましょう。
ナレッジソサエティ
ナレッジソサエティはQ&Aで外国人でも申し込み可能なことに触れています。
以下は公式ページからの引用です。
Q
外国人ですが申込はできますか?
A
はい、可能です。
在留資格をお持ちの場合は申込書類に加え、在留カードのコピーのご提出が必要です。
【在留資格がない場合】
以下2つを満たすことで申込可能でございます。
①基本料24ヶ月分を前払い
最低契約期間は6ヶ月と変わりません。そのため24ヶ月経過前に退会された場合は過剰分を返金します。
②日本在住の日本国籍の方を連帯保証人としてご用意
申込書類に加え、連帯保証人の住民票、連帯保証人の印鑑登録証明書、連帯保証人の身分証明書のコピー、連帯保証人承諾書が必要です。
ナレッジソサエティ公式HP「よくある質問」より
かなり具体的に掲載しているので、基本的には前向きに契約は検討してくれそうです。
ただし、ナレッジソサエティはバーチャルオフィスの中でも審査が厳しいのも特徴です。本人確認書類の提出だけでなく、
- 住民票(3カ月以内)
- 印鑑登録証明書(3カ月以内)
- 事業計画書・会社案内・HPのコピーなどの事業内容がわかる書類を最低1つ
などを提出する必要があります。
審査の過程で面談も実施しているほどです。そのため、具体的な事業計画を伝えられるかも重要になるでしょう(日本人でも厳しい)。
外国人でも申し込みはできるけど、かなりハードルが高いバーチャルオフィスです。
外国人がバーチャルオフィスを申し込む際のポイント
ここまでいくつかのバーチャルオフィスを紹介しました。日本人が申し込むよりも少しだけ審査のハードルが高いところが少なくありません。
そこで外国人がバーチャルオフィスを申し込む際のポイントを以下の3つにまとめました。
- 申し込み内容のミスをなくす
- 書類は「きれいに」「正確」「早く」に提出する
- 事業計画を具体的にしておく
あくまで提案なのでこの通り実践したからといって、審査を100%通過できるわけではありません。
ただし、審査通過の可能性は高められるでしょう。
①申し込み内容のミスをなくす
ほとんどのバーチャルオフィスでは、申し込む際に「申し込みフォーム」というものが準備されています。
実はよくあるのが、申し込みフォームの内容に誤った情報を入力してしまうことです。この入力ミスが多いと、それだけで信用を失うことがあるため、正確な情報が入力できているか確認しましょう。
代表的な入力内容は以下にまとめました。
- 職業(会社員・自営業・無職など)
- 氏名
- メールアドレス
- 生年月日
- 住所・郵便番号
- 電話番号
- 事業内容
一度入力が終わったら、もう一度確認しましょう。
②書類は「きれいに」「正確に」「早く」提出する
提出する書類は文字や写真がきれいに写っているかを確認しましょう。文字がぼやけていると再度提出を依頼されて時間がかかってしまいます。顔写真も輪郭がしっかり映るようにしましょう。
また、書類に書かれている情報に間違いがないかも確認してください。申し込みフォームで入力した内容と提出した書類の情報が一致しないと、最悪の場合は審査に落とされてしまいます。
ただし、慎重になりすぎて書類の提出に時間をかけると、
と疑われかねません。できるだけ申し込む前に必要書類をそろえておきましょう。
可能であれば「本人確認書類」は2つ以上提出すると、審査でも有利に働く可能性があります。
1つ目の本人確認書類は「在留カード」または「特別永住者証明書」。
2つ目の本人確認書類は、「運転免許証」「住民票」「印鑑登録証明書(外国人でも取得可能です)」を準備しておくと良いでしょう。
申し込む際には「在留カード以外にも住民票などの書類を一緒に提出することができます。必要であればお伝えください」と一言添えるだけでも好印象です。
③事業計画を具体的にしておく
バーチャルオフィス側から、
と尋ねられたときに、具体的なビジネスプランを言えると好印象を与えられます。
- どんな商品・サービスを扱うのか
- どんな人たちをターゲットにしているか
- どんな目的・目標・ビジョンを持っているか
- 予算や運転資金、予想される経費はいくらくらいか
- 事業の見通し
万が一質問された際にも、これらの内容を聞かれても答えられるようにしておくと、審査でプラスに働きます。